九份の観光
平渓、十分瀑布
平渓は、北部でも重要な炭鉱の町でしたが、今では山間を往復するローカル線だけが昔の面影を留めています。この辺りには大小の滝が点在し、その多さは台湾随一です。また、旧暦の小正月(元宵)には「天燈」という灯籠を空に向けて放つ風習があり、民族情緒にあふれた光景が繰り広げられます。
十分瀑布
渓線沿線の最大の観光スポットで、台湾最大の滝─十分瀑布。「台湾のナイアガラ」と言われるほど美しく、落差のあまりない横へ半円状に広がった滝はまさにナイアガラを彷彿させるダイナミックさがあります。
水流に逆らったように形成された断層が激しい水飛沫がを生み出し、日差しを受けて虹の様に輝いている様子は壮観です。
1992年に観光鉄道路線として運行されるようになった平渓線。1918年に炭坑として再建設され、後に廃止された採掘跡や鉄道の線路が残り、炭鉱時代の面影を残す十分。
町の真ん中を走る線路の両脇には民家や商店が並び、昔ながらの風景を楽しめます。山に囲まれた素朴な街の風景に心和んだ後、十分里と南山里をつなぐ全長128メートルのつり橋を渡れば、そこはもう十分瀑布で迫力満点の大自然を体感できます。実はここ、数々のプローモーションビデオやコマーシャル、ドラマのロケ地としても使われている人気の場所でもあるのですよ。
鉄道ファンならずとも、ノスタルジックな台湾鉄道の旅を一度は味わってみてはいかがでしょう。