桃園の観光
拉拉山自然保護区

  拉拉山とは達観山の元の名だ。1973 年、文化大学の教授がこの地に紅檜の神木群を発見して、その景観と阿里山の神木の不思議な名が拉拉山を有名にした。 1986 年、政府が正式に、北横上巴陵付近の各山区も範囲として、達観山に自然保護区を設置した。区内には高くそびえる紅檜、檜神木群のほか、青楓、ブナなどの葉が秋になると赤くなり、景観に詩情を添える。観光に 便利なよう、林務局は特別に遊歩道を設置している。園内に入り遊歩道に沿って歩けば、樹齢 500~3000 の紅檜の巨木が見られる。中でも 5 号巨木の樹齢が一番古く、約 2800 年となっている。
  拉拉山では自然遊楽区と果物狩り以外にカブト虫、クワガタ、各種鳥類の生態が多様で豊富であることから、戸外授業として学生たちがよく訪れる。各農場、民宿にエコガイドサービスがあ
るほか、林務局は生態教育館を設置して解説もしてくれる。

  拉拉山生態教育館の自然生態解説館では、動植物の写真や標本図解の展示を通して様々な拉拉山の生態を紹介している。マルチメディア視聴会議室では、動物篇、植物篇、神木篇の生態を解説したビデオを放映し、地下一階の生態解説館では陳列方式で、植物や昆虫の姿や保護、珍しい鳥やタイヤル族の文化などを紹介している。
  このほかにも、下巴陵の入り口料金所脇にはカブト虫とクワガタの生態が展示してあり、都市に住む観光客に驚きと感動を与えている。

  毎年秋が深まるたびに北横公路沿いにはピンク・赤紫、赤、黄色に染まった木々が広がり、カメラマンがシャッターを切る姿が見られる。亜熱帯に位置する台湾には紅葉する植物が少ないが
海抜の高い山の影響を受けて少なくとも 34 種類以上の紅葉する植物が全島に分布している。

  中でもナカハラカエデ、フウ、台湾紅搾槭、山漆などが最も多く、涼しくなると、拉拉山はまた違った顔で観光客を迎えてくれる。
  観光客がよくカエデと間違える木は実はフウ。生態教育では三楓五槭と見分け方を教えるが、これはフウの葉は三つに分かれ、槭の木の葉は五つに分かれていることによる。また、フウは美しい街路樹や庭木の他に、シイタケを栽培するのに適しており、「シイタケの木」としても有名
である。
  海抜 1000 から 1600 メートル北横公路と拉拉山自然保護区内にはナカハラカエデ、フウ、台湾紅搾槭、ブナ、台湾モクゲンジ、キウイフルーツなどの紅葉する植物があり、秋が深まると美しい景色を見せてくれるほか、紅葉した葉を拾い集める楽しみも味わえる。